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いい匂い食べ物・飲み物

玄米茶

Genmaicha (Brown Rice Tea)

香りの強さ:何のにおいか判る弱いにおい

臭気の客観指標

臭気強度(6段階臭気強度表示法)
2 / 5
何のにおいか判る弱いにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)
嗅覚閾値(検知閾値)
0.00002 ppm
代表成分: 2-Acetyl-1-pyrroline
出典: Buttery et al., J. Agric. Food Chem., 1983

※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。

香りの説明

緑茶に炒った玄米を混ぜた日本茶が放つ、ポップコーンのような香ばしさと緑茶の爽やかさが調和した芳香。炒り玄米のメイラード反応で生成される2-アセチル-1-ピロリンが「炊きたてご飯の香り」に似た穀物系の甘い香ばしさを添える。

編集部の解説

玄米茶は、炒った玄米のポップコーンのような香ばしさに、緑茶の爽やかさが重なる香りです。穀物を思わせる甘い香ばしさと、青々しい茶葉の印象が調和し、温かみのある親しみやすい芳香として感じられます。炒り玄米が「はぜた」ものなら、見た目にも楽しい一杯です。

香ばしさの中心にあるのは、炒り玄米のメイラード反応で生まれる2-アセチル-1-ピロリンです。炊きたてご飯に似た穀物系の甘い香りを添え、2,5-ジメチルピラジンも炒ったような印象に関わります。緑茶側のリナロールやゲラニオールは爽やかな香調を、フルフラールは焙煎を思わせる香調を支え、複数の成分が重なって玄米茶らしさになります。

玄米茶は、日々の食事や休憩の場で親しまれてきた日本茶です。大正時代に京都の茶商が考案したとされ、鏡餅の余りを炒って茶葉に混ぜたのが始まりと伝えられています。炒り玄米の香りは、ポップコーンやパンの耳にも通じる身近な穀物の記憶を呼び起こし、日本茶文化とのつながりも感じさせます。

楽しむときは、まず湯気とともに立ち上がる香ばしさを感じ、次に緑茶の爽やかさとの重なりを味わうとよいでしょう。香りの印象は焙煎の具合や茶葉とのブレンド比率で変わります。ナッティな香り、カラメルを思わせる香りなど、玄米の炒り方による違いを比べながら、食事や季節に合わせて選ぶのも一案です。

主な化学物質

2-アセチル-1-ピロリン2,5-ジメチルピラジンリナロールフルフラールゲラニオール

暮らしとの関わり

  • 温かみのある香ばしさ
  • 日常のお茶時間に親しむ
  • 日本茶文化を感じる香り
  • 食事に寄り添う芳香

エビデンス

1983Journal of Agricultural and Food Chemistry (Buttery et al.)

ポップコーンと炒り米に共通する「香ばしい穀物の香り」の主成分として2-アセチル-1-ピロリン(2-AP)を同定。嗅覚閾値が0.02 ppbと極めて低く、微量で強い香ばしさを発することを報告。

2008Food Chemistry (Maeda et al.)

玄米茶の炒り玄米の焙煎条件と2-AP生成量の関係を分析し、250-280℃の焙煎で最大濃度に達することを報告。プロリンとグルコースのメイラード反応が2-AP生成の主経路であることを確認。

トリビア

  • 玄米茶の「ポップコーンのような香り」の正体は2-アセチル-1-ピロリン(2-AP)で、ジャスミンライス、バスマティライス、ポップコーン、パンの耳にも共通する香気成分である。嗅覚閾値が0.02 ppbと極めて低い。
  • 玄米茶は大正時代に京都の茶商が考案したとされ、もともとは鏡餅の余りを炒って茶葉に混ぜたのが始まりと伝えられる。炒り玄米が「はぜた」(ポップした)ものが入っていると見た目にも華やかになる。
  • 玄米茶の炒り玄米は通常250-300℃で1-2分間焙煎されるが、焙煎温度によって香気プロファイルが大きく変わる。低温ではナッティ香、高温ではカラメル香が優勢になり、茶葉とのブレンド比率とともに品質を左右する。