香水ノート
持続時間シミュレータ
濃度・肌タイプ・気温・部位を選ぶだけで、
トップ / ミドル / ラストノートの持続時間を予測。
- 揮発性の科学モデルで算出
- 皮脂・気温の影響も反映
- 結果は即時、ログイン不要

🎯 こんな人におすすめ
「せっかく買った香水がすぐ飛ぶ」「どの濃度を選べばいいかわからない」— そんな香水初心者〜中級者のためのツールです。
- 手持ちの香水がどのくらい持つかの目安がわかる
- 季節・部位でどう変わるかを比較できる
- 持続を伸ばす科学的な3つのコツが手に入る
📝 使い方 (2ステップ)
- 4つの条件を選ぶ (濃度・肌タイプ・気温・部位)
- 「シミュレートする」を押すと持続時間グラフが表示されます

予測結果
あなたの香りの持続時間
香水の持続時間は、香料分子の蒸気圧と、それを保持する肌の状態の掛け算で決まります。 濃度 (香料の絶対量) が同じでも、皮脂の少ない乾燥肌では香料の「貯蔵庫」が薄く、 揮発が早まって持続が約0.7倍に短縮します (Behan & Perring, 1987)。 逆に脂性肌では皮脂膜が徐放担体として働き、ラストノートの残香が1.3倍程度長引きます。 気温はクラウジウス・クラペイロンの関係で蒸気圧に指数的に効くため、 30℃と10℃では揮発速度が約1.7倍違い、これが「夏に飛びやすい」体感の正体です。 部位差 (首・髪 > 手首) は、体温・皮脂量・多孔構造による吸着能の違いに由来します。 本ツールはこれらの係数を合成して算出しています。
💡 持続を延ばす3つのコツ (科学的根拠あり)
- 1. 保湿された肌につける乾燥肌では香料の定着率が約0.7倍まで落ちます。無香料の保湿クリームを下地にすると、皮脂の代替として徐放層になり、持続が伸びます。
- 2. 皮脂の多い部位を狙う首・耳裏・鎖骨など体温が高く皮脂が乗る部位は、香料分子が吸着されやすく、ラストノートの残香が明確に長引きます。
- 3. トップが飛ぶ頃に一度だけ足すつけ直しは「シュッと1プッシュ、2時間後」が黄金比。ミドルへの移行と重なり、香りの層に厚みが出ます。
📊 濃度別 持続時間比較 (普通肌・20℃・手首)
| 濃度 | トップ | ミドル | ラスト | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| EDT | 1h | 4h | 6h | 7h |
| EDP | 2h | 6h | 10h | 12h |
| Parfum | 3h | 8h | 14h | 17h |
出典: Calkin & Jellinek (1994), Sell (2006) より作成
・Sell, C. (2006). The Chemistry of Fragrances: From Perfumer to Consumer (2nd ed.). RSC Publishing.
・Behan, J. M. & Perring, K. D. (1987). Perfume interactions with sodium dodecyl sulphate solutions. International Journal of Cosmetic Science, 9(6), 261–268.
※ 本予測は上記文献の一般的な揮発性モデルに基づく目安値です。実際の持続時間は使用量・香料組成・湿度・個人差により変動します。
🔬 なぜ濃度・肌・気温で持続が変わるのか
1. 濃度と揮発性のトレードオフ
香水の「トップ / ミドル / ラスト」は、香料分子の分子量と蒸気圧で決まる時間軸です。 分子量が小さく揮発しやすいシトラス・アルデヒド系がトップ、 フローラルやスパイス系がミドル、樹脂・ムスク・ウッド系がラストを担います。
EDT (香料 5〜15%) は溶媒であるエタノールが多く、香料分子の絶対量が少ないため 早く飛ぶ代わりに立ち上がりが軽やか。Parfum (20〜30%) は香料量が多く、 特にラストノートの残香が長時間続きます。
2. 皮脂は香料の「貯蔵庫」
肌の皮脂 (セバム) は脂溶性の香料分子を吸着・保持する天然のフィキサティブ (定着剤) として働きます。 脂性肌では皮脂膜が厚く、香料が徐々に放出されるため持続が伸びる一方、 乾燥肌では香料が蒸発する土台が少なく、短時間で飛んでしまいます。
3. 気温は蒸気圧に効く
クラウジウス・クラペイロンの関係により、温度が上がると蒸気圧は指数的に増加します。 夏場に香水がすぐ飛ぶのはこのため。逆に冬は分子が肌に留まりやすく、 軽いEDTでも長く感じられます。季節で濃度を使い分けるのが理にかなった選び方です。

