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いい匂い食べ物・飲み物

ジンジャー(生姜)

Ginger

香りの強さ:強いにおい

臭気の客観指標

臭気強度(6段階臭気強度表示法)
4 / 5
強いにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)

※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。

香りの説明

温かみのあるスパイシーで爽やかな辛味香。ジンゲロールやショウガオールの辛味成分にシトラールやリナロールのフレッシュなトップノートが加わった、料理から飲料まで幅広く使われる芳香。

編集部の解説

ジンジャー(生姜)は、温かみのあるスパイシーな辛味香をもつ香りです。そこに、シトラールやリナロールのフレッシュなトップノートが重なり、爽やかさも感じられます。香り立ちははっきりしていて、台所や冬の飲み物を思わせる存在感があります。

辛味の印象を生む中心的な成分は、ジンゲロールとショウガオールです。生姜を加熱・乾燥すると、ジンゲロールはショウガオールへ変化し、辛味の表情が強まります。香りの基調にはセスキテルペン類のジンギベレンがあり、ウッディでスパイシーな印象を形づくります。β-セスキフェランドレンも、生姜らしい香りを構成する成分の一つです。

生姜は、料理の下ごしらえから飲料まで幅広く使われる芳香です。刻んだ生の生姜、加熱した料理、乾燥させた生姜では、立ち上がる辛味や香りの厚みが変わります。食卓に身近な食材でありながら、料理と飲み物の両方に香りを添える存在として親しまれています。

香りを楽しむなら、生の爽やかなトップノートと、加熱・乾燥による温かく強い辛味香を分けて比べるのがおすすめです。料理では少量から加え、シトラールやリナロールの軽やかさ、ジンギベレンのウッディさ、ジンゲロールやショウガオールの辛味を意識すると、生姜の香りの重なりを捉えやすくなります。

主な化学物質

ジンゲロールショウガオールジンギベレンβ-セスキフェランドレンシトラール

暮らしとの関わり

  • 温かみある冬の香り
  • 料理の下ごしらえに活躍
  • 飲料にも広がる芳香
  • 生と乾燥で表情が変わる

エビデンス

2017Food Reviews International (Sharifi-Rad et al.)

生姜の揮発性成分と非揮発性成分を網羅的にレビュー。ジンゲロールとショウガオールの化学変換メカニズムを解説し、加工方法による香味プロファイルの変化を報告。

2000European Journal of Gastroenterology & Hepatology (Ernst & Pittler)

6つのRCTをメタ分析し、生姜の制吐効果(特に術後の吐き気と妊娠悪阻)にエビデンスがあることを報告。1日1gの生姜粉末が有効用量の目安とされた。

トリビア

  • 生姜の辛味成分ジンゲロールは加熱・乾燥するとショウガオールに変化し、辛味が約2倍に増強される。干し生姜が生の生姜より「温める」と感じられるのはこの化学変化による。
  • 生姜の香りの主成分ジンギベレンはセスキテルペン類に属し、生姜独特のウッディでスパイシーな香りの基調を形成する。精油全体の約30%を占める。
  • 船酔い・つわりに対する生姜の制吐効果は複数のRCT(ランダム化比較試験)で有効性が確認されており、消化管のセロトニン受容体への作用が関与すると考えられている。