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いい匂い香料・アロマ

レモングラス

Lemongrass

香りの強さ:強いにおい

臭気の客観指標

臭気強度(6段階臭気強度表示法)
4 / 5
強いにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)
嗅覚閾値(検知閾値)
0.003 ppm
代表成分: Citral (Geranial)
出典: Devos et al., Standardized Human Olfactory Thresholds, 1990

※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。

香りの説明

レモンに似た爽やかでグリーンなシトラス香にハーバルな深みが加わる熱帯のハーブ。主成分シトラールが放つ鮮烈なレモン様の香りは、東南アジア料理やアロマテラピーで広く親しまれる。

編集部の解説

レモングラスは、レモンを思わせる爽やかで鮮烈なシトラス香に、青々しいグリーン感とハーバルな深みが重なる香りです。すっとした明るさがありながら、単純な柑橘だけではない草のような奥行きも感じられます。香りの印象は、夏の台所や熱帯の植物を連想させるものとして親しまれています。

中心となる成分は、ゲラニアールとネラールからなるシトラールです。シトラールが放つ強いレモン様の香りに、ミルセン、ゲラニオール、シトロネラール、リモネンが重なり、フルーティーさやハーバルな厚みを形づくります。トムヤムクンなどの東南アジア料理では、魚介の香りに対してシトラールのマスキングが働くことも、用いられる理由の一つです。

暮らしの中では、レモングラスは東南アジア料理の香味素材として知られ、トムヤムクンをはじめとする料理の印象を支えています。また、香料・アロマの分野でも広く親しまれている香りです。東南アジアでは古くから栽培され、シトロネラールを含むことから虫よけにも利用されてきました。

楽しむときは、レモン様の鮮烈さだけでなく、青い草やハーブを思わせる後ろの層にも目を向けると、香りの立体感を味わえます。料理では香味の一部として、香料やアロマでは明るいシトラス調を加える素材として使い分けるのがコツです。強く感じるときは、他の香りと重ねて印象の変化を楽しめます。

主な化学物質

シトラール(ゲラニアール+ネラール)ミルセンゲラニオールシトロネラールリモネン

暮らしとの関わり

  • 爽やかなレモン様の香り
  • 東南アジア料理の香味素材
  • アロマで親しまれる香り
  • 虫よけに利用される植物

エビデンス

2011Journal of Advanced Pharmaceutical Technology & Research (Shah et al.)

レモングラス精油のシトラール含有量が60-80%であることを確認し、抗菌活性(MIC値)をグラム陽性・陰性菌で測定。黄色ブドウ球菌に対して特に強い抗菌作用を報告。

2015Phytomedicine (Goes et al.)

レモングラス精油の吸入がマウスの不安様行動を有意に低減することをエレベーテッド・プラス・メイズ試験で確認。GABAergic systemを介した抗不安作用を示唆。

トリビア

  • レモングラスの主成分シトラールは全精油の60-80%を占め、レモンの香り(シトラールは3-5%)よりはるかに高濃度でレモン様の香りを発する。
  • タイ料理のトムヤムクンにレモングラスが欠かせないのは、シトラールが魚介の生臭さ(トリメチルアミン)を中和するマスキング効果を持つためでもある。
  • レモングラスのシトロネラール成分は蚊の忌避効果があり、東南アジアでは古くからレモングラスを栽培して虫除けに利用してきた。