いい匂い香料・アロマ
線香
Senko (Japanese Incense Stick)
香りの強さ:楽に感知できるにおい
臭気の客観指標
臭気強度(6段階臭気強度表示法)
3 / 5
楽に感知できるにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)
嗅覚閾値(検知閾値)
0.003 ppm
代表成分: Guaiacol
出典: van Gemert, Odour Thresholds, 2011
※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。
香りの説明
穏やかなスモーキーさと甘いウッディ香が調和する日本の伝統的な芳香。タブ粉をベースに白檀や各種香木の香りが低温燃焼でゆっくりと立ち昇る、祈りと瞑想の香り。
主な化学物質
ベンズアルデヒドバニリンオイゲノールα-サンタロールグアイアコール
暮らしとの関わり
- 穏やかなスモーキー香
- 甘いウッディな印象
- 祈りと瞑想の香り
- 静かな時間の香り
- 日本の伝統的な芳香
エビデンス
2002Environmental Science & Technology (Jetter et al.)
線香の燃焼により微粒子(PM2.5)、CO、VOC(ベンゼン、トルエン、ホルムアルデヒド等)が放出されることを定量化。室内での使用時の換気の重要性を示唆。
2019Journal of Ethnopharmacology (Zhou et al.)
白檀を主成分とする線香の煙がGABA_A受容体を介して鎮静作用を発揮する可能性を動物実験で示唆。マウスの不安様行動を有意に低減。
トリビア
- 線香の燃焼速度は約1時間で約10cmと極めて安定しており、日本の禅寺では座禅の時間を線香1本の燃え尽きる時間(約40分=一炷)で計る伝統がある。
- 線香の煙には微粒子(PM2.5)が含まれるため、換気の悪い室内での長時間使用は呼吸器への影響に注意が必要。

編集部の解説
線香は、穏やかなスモーキーさに、甘く温かいウッディ香が重なる芳香です。煙は強く押し出すというより、細くゆっくり立ち昇り、木質の落ち着いた印象と、ほのかな甘さを空間に残します。香りの強さは中程度で、寝室など静かな場所にもなじみます。
タブ粉をベースに、白檀や各種香木の香りを組み合わせ、低温燃焼によって少しずつ香りを広げます。香りを形づくる成分として、ベンズアルデヒド、バニリン、オイゲノール、α-サンタロール、グアイアコールが挙げられます。燃焼が進むにつれて、木質感や甘さ、煙の表情が重なっていきます。
線香は日本の伝統的な芳香として、祈りや瞑想と結びついてきました。日本の禅寺では、座禅の時間を線香一本の燃え尽きる時間で計る伝統があります。日々の暮らしでは、静かに過ごしたい時間や、祈りの場を整える場面で、その煙と香りに出会います。
楽しむときは、香りの変化を急がず、煙の立ち方と甘い木の香りをゆっくり味わうのがコツです。燃焼中は灰が落ちるため、安定した香立てや受け皿を使い、周囲に燃えやすいものを置かないようにします。煙を含むため、室内では換気にも配慮すると扱いやすくなります。