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いい匂い食べ物・飲み物

柚子

Yuzu

香りの強さ:強いにおい

臭気の客観指標

臭気強度(6段階臭気強度表示法)
4 / 5
強いにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)
嗅覚閾値(検知閾値)
0.038 ppm
代表成分: Limonene
出典: JAOE(永田)三角臭袋法 嗅覚閾値データベース

※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。

香りの説明

爽やかで奥行きのある和の柑橘香。レモンやグレープフルーツとは異なる複雑なシトラス香で、フローラルな甘みとグリーンの苦みが調和する。冬至の柚子湯や鍋料理で日本人に馴染み深い香り。

編集部の解説

柚子は、爽やかさの中に奥行きがある、和の柑橘香です。レモンやグレープフルーツとは違う複雑なシトラス調で、フルーティーな明るさに、フローラルな甘みとグリーンの苦みが重なります。香りの印象には、酸っぱさや強さだけでなく、柚子ならではの立体感があります。

この香りを形づくる成分として、リモネン、γ-テルピネン、リナロール、シトラールが挙げられます。それぞれが柑橘らしい爽やかさや、花を思わせる甘み、青々しい苦みの要素を担い、複数の成分が重なることで複雑な香調になります。さらに、柚子の特徴香成分であるユズノン((6Z,8E)-ウンデカ-6,8,10-トリエン-3-オン)が、極微量で柚子らしさを決定づけます。

柚子は日本の暮らしに深く馴染んだ香りです。冬至の柚子湯では浴室に広がる香りとして親しまれ、鍋料理では食卓に和の柑橘らしさを添えます。種から育てると収穫まで18年かかることから、「桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿十八年」という諺も生まれました。食べ物、飲み物、浴室という異なる場面で出会えるのも特徴です。

楽しむときは、皮を使った料理や飲み物、柚子湯など、香りが立つ場面ごとの違いに目を向けるとよいでしょう。爽やかなシトラス香だけでなく、時間とともに感じる甘みや青い苦みも味わえます。香りが強く感じられるときは、少量から取り入れ、食卓や浴室など空間に合う分量で使うのがコツです。

主な化学物質

リモネンγ-テルピネンリナロールユズノン((6Z,8E)-ウンデカ-6,8,10-トリエン-3-オン)シトラール

暮らしとの関わり

  • 冬至の柚子湯で親しまれる
  • 鍋料理に和の彩りを添える
  • フローラルな甘みと苦み
  • 柚子の歳月を語る諺

エビデンス

2009Journal of Agricultural and Food Chemistry (Sawamura et al.)

柚子果皮から新規香気成分ユズノン((6Z,8E)-ウンデカ-6,8,10-トリエン-3-オン)を同定。極微量(0.1 ppb以下)で柚子の特徴的な香りを再現できることを示した。

2014Journal of Alternative and Complementary Medicine (Matsumoto et al.)

柚子アロマの吸入が女性の月経前症候群(PMS)に伴う心理的ストレスと交感神経活動を有意に低減することを示した。10分間の吸入で心拍変動のHF成分が上昇。

トリビア

  • 柚子の特徴香成分「ユズノン」は2009年に高知大学の研究者が世界で初めて同定し、極微量で柚子らしさを決定づける。
  • 柚子は種から育てると収穫まで18年かかることから「桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿十八年」という諺がある。