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臭い匂い体臭・生体由来

加齢臭(枕)

Aging Odor on Pillow (Kareishu)

香りの強さ:楽に感知できるにおい

臭気の客観指標

臭気強度(6段階臭気強度表示法)
3 / 5
楽に感知できるにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)
嗅覚閾値(検知閾値)
0.001 ppm
代表成分: 2-Nonenal
出典: Haze et al., Journal of Investigative Dermatology, 2001

※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。

香りの説明

中高年の枕に染み付いた、脂っぽくロウソクのような独特の体臭。皮脂腺から分泌されるパルミトレイン酸が酸化分解されて生じる2-ノネナールが枕カバーの繊維に蓄積し、洗濯しても完全には消えにくい持続性の加齢臭。

編集部の解説

加齢臭(枕)は、脂っぽさにロウソクのような印象が重なった、独特の体臭です。枕カバーに染み付くと、寝室でむわっと感じられることがあり、持続しやすいにおいとして気づかれます。中高年の枕で語られることが多く、年中出会う可能性があります。

においの中心となる成分は2-ノネナールです。皮脂腺から分泌されるパルミトレイン酸が酸化分解されて生じ、頭皮や耳の後ろから出たものが、就寝中に枕へ移ります。2-ノネナールは枕カバーの繊維に蓄積しやすく、洗濯しても完全には消えにくいと説明されています。ジアセチル、ペラルゴン酸、パルミチン酸酸化物、ヘキサナールも、体臭を考える手がかりとなる成分名です。

枕は頭や耳の後ろと長時間密着するため、加齢臭が暮らしの中で意識されやすい場所です。寝室環境や自己イメージ、パートナーとの関係にも関わる身近な話題として受け止められています。なお、ジアセチルが原因となる「ミドル脂臭」は、加齢臭とは別のにおいです。

香りを確かめるときは、枕カバーだけでなく、頭側や耳の後ろに近い部分を分けて見ていくと、においの出どころを考えやすくなります。洗濯後も残る場合があるため、カバーの繊維に蓄積するにおいとして、時間を置いて確認するのがコツです。

主な化学物質

2-ノネナールジアセチルペラルゴン酸パルミチン酸酸化物ヘキサナール

暮らしとの関わり

  • 脂っぽくロウソクのような印象
  • 枕や寝室で意識される体臭
  • 自己イメージに関わるにおい
  • パートナーとの関係に関わる
  • 暮らしの身近な話題

対策

  • 枕カバーの頻繁な交換(2-3日ごと)
  • 酸素系漂白剤での浸け置き洗い
  • 枕本体の定期的な天日干し
  • 就寝前の洗顔・耳裏の洗浄

エビデンス

2001Journal of Investigative Dermatology (Haze et al.)

加齢臭の原因物質として2-ノネナールを初めて同定。パルミトレイン酸の酸化分解で生成されること、40歳以降の皮脂で濃度が有意に増加することを報告。

2004Journal of Cosmetic Science (Haze et al.)

「ミドル脂臭」の原因成分としてジアセチルを同定。30-40代男性の後頭部から首にかけての皮脂から高濃度で検出され、2-ノネナール(加齢臭)とは異なる発生部位と年齢層を持つことを報告。

トリビア

  • 加齢臭の原因物質2-ノネナールは2001年に資生堂の研究チームが同定した。パルミトレイン酸(皮脂成分)が過酸化脂質により酸化分解されて生成される。パルミトレイン酸の分泌量は40歳以降に増加するため加齢臭が顕在化する。
  • 枕に加齢臭が染み付きやすいのは、頭皮と耳の後ろが2-ノネナールの主要な発生部位で、就寝中6-8時間にわたって枕と密着するためである。2-ノネナールは疎水性が高く繊維の脂質と結合するため通常の洗濯では除去しにくい。
  • 「ミドル脂臭」は加齢臭とは別物で、30-40代の後頭部から首にかけて発生するジアセチルが原因。ジアセチルの嗅覚閾値は0.2 ppbと2-ノネナール(3 ppb)より桁違いに低く、少量でも強く知覚される。