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臭い匂い化学物質・自然現象注意

塗装臭(ペンキ臭)

Paint fumes (Fresh paint odor)

香りの強さ:強いにおい

臭気の客観指標

臭気強度(6段階臭気強度表示法)
4 / 5
強いにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)
嗅覚閾値(検知閾値)
0.33 ppm
代表成分: Toluene
出典: Nagata Y. (2003), JAOE database entry #108. Toluene: 3.3 x 10^-1 ppm.

※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。

香りの説明

新しく塗装された壁や建材から発する鋭く刺激的な有機溶剤臭。トルエン、キシレン、酢酸エチルなどの有機溶剤が揮発して生じるケミカルな臭いで、密閉空間では特に強烈。

編集部の解説

塗装臭(ペンキ臭)は、新しく塗られた壁や建材の近くで感じる、鋭く刺激的なにおいです。ツンと鼻に届く薬品臭で、むわっと広がるケミカルな印象もあります。屋外でも感じられますが、密閉空間ではにおいがこもり、より強烈に感じられます。

このにおいの主役は、塗料から揮発する有機溶剤です。トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン(MEK)、エチルベンゼンなどが、塗膜の乾燥過程で空気中へ移ることで、独特の刺激的なにおいが生まれます。油性塗料では、有機溶剤が塗膜の約50%を占めることもあります。

暮らしの中では、部屋の壁を塗り替えた直後、建材を使った新しい空間、塗装作業の現場などで出会います。塗料が乾いていく時間とともに印象が変わるのも特徴です。日本ではシックハウス対策の改正以降、ホルムアルデヒドを含む建材の使用が厳しく制限され、水性塗料への切り替えも進められてきました。

扱うときは、まず密閉した場所ににおいをため込まないことが大切です。塗装直後の空間では、においの強さを無理に確かめ続けず、乾燥の進み具合とともに変化を観察しましょう。油性塗料と水性塗料では、揮発する成分やにおいの印象が異なるため、表示を見比べながら選ぶのもコツです。

主な化学物質

トルエンキシレン酢酸エチル酢酸ブチルメチルエチルケトン (MEK)エチルベンゼン

暮らしとの関わり

  • 塗り替え直後の印象
  • 新築空間の特徴的なにおい
  • 塗装現場を思わせる刺激臭
  • 水性・油性で異なる香り

対策

  • 十分な換気(施工中・施工後数日間)
  • 低VOC・水性塗料の選択
  • 防毒マスクの着用(施工者)
  • 施工後のベイクアウト(加温換気)

エビデンス

1997Indoor Air (Wieslander et al.)

新築住宅の塗装後のVOC濃度を経時的に測定し、トルエン・キシレンは換気条件により3日〜2週間で90%低減するが、一部の半揮発性有機化合物(SVOC)は数ヶ月残留することを確認。

2003厚生労働省 シックハウス対策

建築基準法改正によりホルムアルデヒドを含む建材の使用面積が制限され、24時間換気設備の設置が義務化。室内濃度指針値としてトルエン0.07 ppm、キシレン0.20 ppmを策定。

トリビア

  • 油性塗料に含まれる有機溶剤は塗膜の約50%を占め、乾燥過程ですべて大気中に揮発する。水性塗料への切り替えでVOC排出量を最大90%削減できる。
  • 日本の建築基準法では2003年のシックハウス対策改正以降、ホルムアルデヒドを含む建材の使用が厳しく制限されている。