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臭い匂い化学物質・自然現象注意

新車の臭い

New car smell

香りの強さ:楽に感知できるにおい

臭気の客観指標

臭気強度(6段階臭気強度表示法)
3 / 5
楽に感知できるにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)
嗅覚閾値(検知閾値)
0.5 ppm
代表成分: Formaldehyde
出典: Nagata Y. (2003), JAOE database entry #126. Formaldehyde: 5.0 x 10^-1 ppm.

※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。

香りの説明

新車の車内に充満する合成樹脂・接着剤・革のケミカルな臭い。ダッシュボード、シート、カーペットから揮発する多種の有機化合物の混合臭で、不快に感じる人と好む人に分かれる。

編集部の解説

新車の臭いは、車内に入った瞬間に感じる、刺激的でツンとした薬品臭です。合成樹脂や接着剤、革のにおいが重なり、むわっとした印象になることもあります。不快に感じる人がいる一方で、新品らしさを思わせる香りとして好む人もおり、感じ方が分かれるのが特徴です。

このにおいは、ダッシュボード、シート、カーペットなどから揮発する多種の有機化合物による混合臭です。トルエン、キシレン、ホルムアルデヒド、スチレン、アセトアルデヒド、フタル酸エステルなど、素材ごとに異なる成分が車内へ放散し、複雑なケミカル感をつくります。車内温度が上がると、VOCの放散量も増えます。

暮らしの中では、納車直後の車内や、新しい車に乗り込んだ場面で出会います。新車の臭いは約200種類のVOCが重なった香りとして説明され、自動車メーカーでは「におい評価パネル」を設置して内装材を管理しています。ドイツのVDA 270規格に準じた6段階の臭気評価が、業界標準として使われています。

楽しむなら、まず自分が刺激的、薬品臭、むわっとするなど、どの要素を強く感じるかを意識してみましょう。温度によって印象が変わりやすいため、異なる環境で比べるのも一つの方法です。香りを積極的に足すより、内装材から立ち上がる混合臭そのものを観察すると、新車らしさの成り立ちが見えてきます。

主な化学物質

トルエンキシレンホルムアルデヒドスチレンアセトアルデヒドフタル酸エステル

暮らしとの関わり

  • 納車直後を象徴する香り
  • 内装材の混合臭
  • 好みが分かれるケミカル臭
  • 車内素材の評価対象

対策

  • 納車後はこまめに窓を開けて換気
  • 直射日光下で車内温度を上げてベイクアウト(揮発促進)
  • 活性炭フィルターの使用
  • 車載用空気清浄機の設置

エビデンス

2006Environment International (Yoshida & Matsunaga)

新車車内のVOC濃度を測定し、トルエン、キシレン、ホルムアルデヒドが厚生労働省の室内濃度指針値を超過する車両が存在することを報告。車内温度70℃で放散量が常温の5倍以上に増加。

2003Journal of Exposure Science and Environmental Epidemiology (Fedoruk & Kerger)

新車13台のVOC放散量を6ヶ月間追跡し、最初の2ヶ月で大半のVOCが基準値以下に低下するが、一部のフタル酸エステル類は6ヶ月後も検出され続けることを報告。

トリビア

  • 新車の臭いは約200種類のVOCの複合臭で、車内温度が10℃上がるごとにVOC放散量が約2倍に増加する。
  • 日本の自動車メーカーは「におい評価パネル」を設置し、内装材のVOC放散量を厳格に管理している。ドイツのVDA 270規格に準じた6段階臭気評価が業界標準。