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臭い匂い化学物質・自然現象

ゲオスミン(土の臭い/水道水のカビ臭)

Geosmin (Earthy/musty smell)

香りの強さ:何のにおいか判る弱いにおい

臭気の客観指標

臭気強度(6段階臭気強度表示法)
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何のにおいか判る弱いにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)
嗅覚閾値(検知閾値)
0.0000065 ppm
代表成分: Geosmin
出典: Nagata Y. (2003), JAOE database entry #131. Geosmin: 6.5 x 10^-6 ppm.

※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。

香りの説明

雨上がりの土の匂いや水道水のカビ臭の原因物質。放線菌やシアノバクテリアが産生するセスキテルペノイドで、人間は5 ppt(兆分の5)という驚異的な低濃度で検出できる。

主な化学物質

ゲオスミン (C12H22O)

効果・影響

  • 水道水の異臭(カビ臭)の原因
  • 魚介類への臭い移り
  • 人体への毒性はない
  • 不快感を与える

対策

  • 浄水場での活性炭処理
  • オゾン処理
  • レモン汁や酢(酸性条件でゲオスミンが分解)
  • 魚介類は酸性の調味料(レモン、酢)で臭い軽減

エビデンス

2024Journal of Agricultural and Food Chemistry

ゲオスミンが進化的に保存された嗅覚受容体OR11A1を活性化することを発見。ヒトのゲオスミン検出感度は400 ppt〜5 pptで、硫化水素の検出閾値に匹敵する鋭敏さ。

1965Applied Microbiology (Gerber & Lechevalier)

ゲオスミンをStreptomyces属放線菌の二次代謝産物として初めて単離・同定。「geo(土)+ osme(匂い)」と命名。Streptomyces griseusから1mg/Lの産生を確認し、土の匂いの化学的実体を明らかにした。

トリビア

  • ゲオスミンはギリシャ語のgeo(大地)+osme(匂い)から命名。雨が降った後に感じるあの独特の土の匂い(ペトリコール)の主要成分。
  • ラクダはゲオスミンの臭いを頼りに砂漠で遠くの水源を嗅ぎ当てることができると言われている。