臭い匂い化学物質・自然現象
ジメチルスルフィド(海の臭い)
Dimethyl sulfide (DMS)
香りの強さ:何のにおいか判る弱いにおい
臭気の客観指標
臭気強度(6段階臭気強度表示法)
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何のにおいか判る弱いにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)
嗅覚閾値(検知閾値)
0.003 ppm
代表成分: Dimethyl sulfide (DMS)
出典: Nagata Y. (2003), JAOE database entry #4. Dimethyl sulfide (methyl sulfide): 3.0 x 10^-3 ppm.
※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。
香りの説明
海藻や植物プランクトンが産生する揮発性硫黄化合物で、海の臭いの主成分。低濃度では潮の香りだが、高濃度ではキャベツの腐敗臭に似た不快な臭いとなる。食品の発酵臭にも寄与。
主な化学物質
ジメチルスルフィド ((CH3)2S)
効果・影響
- 低濃度では不快感程度
- 高濃度では目、皮膚、呼吸器への刺激
- 海洋生態系では雲の凝結核形成に関与し気候に影響
対策
- 発生源(腐敗した海藻等)の除去
- 食品加工時の温度管理
- 換気
エビデンス
1987Nature (Charlson-Lovelock hypothesis)
海洋プランクトンが産生するDMSが大気中で酸化されて硫酸エアロゾルとなり、雲の凝結核として気候調節に関与するという仮説(CLAW仮説)を提唱。
2011Nature (Quinn & Bates)
CLAW仮説の再評価。海洋DMSと雲凝結核の因果関係は当初の仮説よりも複雑であり、DMS酸化産物が既存のエアロゾル粒子の成長に寄与するものの、新粒子形成への直接的貢献は限定的であることを報告。
トリビア
- 海辺で感じる「潮の香り」の正体はジメチルスルフィドで、海藻やプランクトンに含まれるジメチルスルホニオプロピオネート(DMSP)が分解されて産生される。
- 海鳥はDMSの臭いを頼りに植物プランクトンの密集域(=餌場)を探し当てている。
