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臭い匂い化学物質・自然現象

ショクダイオオコンニャク(死体花)

Corpse flower (Amorphophallus titanum)

香りの強さ:強烈なにおい

臭気の客観指標

臭気強度(6段階臭気強度表示法)
5 / 5
強烈なにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)
嗅覚閾値(検知閾値)
0.000001 ppm
代表成分: Dimethyl trisulfide (DMTS)
出典: Wikipedia (Dimethyl trisulfide): 'detectable at levels as low as 1 part per trillion'; Buttery et al. (1976, J Agric Food Chem). Not in JAOE database.

※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。

香りの説明

世界最大の花序を持つ植物が開花時に放つ腐肉臭。ジメチルジスルフィド、ジメチルトリスルフィド、トリメチルアミン、プトレシン、インドールの複合臭で、腐った死体に似た悪臭を発する。

主な化学物質

ジメチルジスルフィド(ニンニク臭)ジメチルトリスルフィド(腐敗臭)チオ酢酸メチル(硫黄臭)イソ吉草酸(チーズ・汗臭)トリメチルアミン(腐った魚臭)プトレシン(腐肉臭)インドール(糞臭)

効果・影響

  • 強い嘔吐反射・嫌悪反応
  • 人体への直接的害はない
  • 送粉昆虫(甲虫やハエ)を誘引する生態的機能

対策

  • 風下に立たない
  • 植物園では開花イベントとして管理・展示

エビデンス

2022Scientific Reports (Nature)

死体花の開花2日間で422種の揮発性化合物を検出。雌花期には硫黄化合物とアルデヒドが支配的で、雄花期にはアルコールと炭化水素が支配的。揮発性プロファイルが開花段階で劇的に変化する。

2024ScienceDirect (Chemical mimicry in the corpse flower)

死体花のフローラルオドルとフィトケミカルプロファイルを化学的擬態の観点から分析。メチオニンからジメチルジスルフィドとジメチルトリスルフィドを、アルギニンからプトレシンを合成する代謝経路を解明。

トリビア

  • 死体花は花序の温度を体温並み(約36度)に上昇させる発熱機能を持ち、これにより臭い成分をより効率的に揮発・拡散させる。
  • 栽培下での開花は7〜10年に一度と非常に稀で、世界中の植物園で開花すると一大ニュースになる。開花は約48時間しか続かない。