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臭い匂い食べ物・発酵

ドリアン

Durian

香りの強さ:強烈なにおい

臭気の客観指標

臭気強度(6段階臭気強度表示法)
5 / 5
強烈なにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)
嗅覚閾値(検知閾値)
0.0000087 ppm
代表成分: Ethanethiol (Ethyl mercaptan)
出典: Nagata Y. (2003), JAOE database entry #13. Ethyl mercaptan: 8.7 x 10^-6 ppm.

※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。

香りの説明

東南アジア原産の果物で「果物の王様」。果肉から放たれるエタンチオールやメタンチオールなどの揮発性硫黄化合物が腐った玉ねぎやガス漏れに似た強烈な臭いを発する。

主な化学物質

エタンチオール(腐った玉ねぎ臭)メタンチオール(腐ったキャベツ臭)硫化水素1-(エチルスルファニル)エタン-1-チオール(焼き玉ねぎ臭)エチル (2S)-2-メチルブタノエート(果実香)エタン-1,1-ジチオール

効果・影響

  • 強い嫌悪反応(特に初めて嗅ぐ人)
  • アルコールとの同時摂取で不快感増大(アルデヒド脱水素酵素阻害の可能性)
  • 食品としては栄養価が高い

対策

  • 密閉容器での保存
  • 屋外での開封・食事
  • 冷凍保存で臭いを軽減
  • 食後に塩水でドリアンの殻を器にして飲む(伝統的方法)

エビデンス

2017Journal of Agricultural and Food Chemistry (Li et al.)

ドリアン果肉の臭いを定量分析し、エチル(2S)-2-メチルブタノエート(OAV 170万)とエタンチオール(OAV 48万)が最も強力な臭い成分であることを特定。わずか2化合物の混合でドリアン臭を再現可能。

2017Nature Genetics (Teh et al.)

ドリアンのゲノム解読によりメチオニンγ-リアーゼ(MGL)遺伝子のコピー数増加を発見。果実の成熟に伴いMGL発現が上昇し、揮発性硫黄化合物の産生を促進するメカニズムを解明。

トリビア

  • わずか2つの化合物(エチル(2S)-2-メチルブタノエートと1-(エチルスルファニル)エタン-1-チオール)を天然濃度で混合するだけでドリアンの臭いを再現できる。
  • シンガポール、タイ、マレーシアなど多くの国で公共交通機関やホテルへのドリアンの持ち込みが禁止されている。