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臭い匂い化学物質・自然現象注意

チオアセトン

Thioacetone

香りの強さ:強烈なにおい

臭気の客観指標

臭気強度(6段階臭気強度表示法)
5 / 5
強烈なにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)

※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。

香りの説明

世界で最も臭い化学物質とされる有機硫黄化合物。微量でも広範囲に吐き気や嘔吐を引き起こし、1889年のフライブルクでの蒸留実験では半径750メートルの住民が影響を受けた。

主な化学物質

チオアセトン ((CH3)2CS)

効果・影響

  • 極めて低い濃度で吐き気・嘔吐を誘発
  • 広範囲への臭気汚染
  • 化学物質自体の毒性は低い(臭いだけが問題)
  • 臭いは洗い流したり希釈したりできない

対策

  • 基本的に扱わない(実験室でも極めて慎重に扱う)
  • 完全密閉系での取り扱い
  • 屋外作業は不可(周辺への被害)

エビデンス

2009Science/AAAS (Derek Lowe, 'Things I Won't Work With')

チオアセトンの歴史的な実験事故を総括。1889年フライブルクで蒸留を試みたところ半径750mで嘔吐・失神が発生。1967年のEsso研究所では残留物のボトルの栓が一瞬外れただけで200ヤード先の建物から苦情が出た。

1967Chemistry and Industry (Burnop & Latham)

Esso研究所(オックスフォード南方)でのトリチオアセトン分解実験の報告。残留物のボトルの栓が一瞬外れただけで200ヤード先の建物から悪臭の苦情が寄せられた。1889年フライブルクでの蒸留実験事故の再現を含む、数少ない文献記録。

トリビア

  • チオアセトンは-20度C以下でないと単離できない不安定な物質で、常温ではポリマーやトリマーに変換される。
  • 1890年のリーズでの実験では「希釈すると臭いがかえって悪化する」と報告された。チオアセトン自体は毒性がなく、問題は純粋にその臭いだけ。