臭い匂い化学物質・自然現象
ラフレシアの臭い
Rafflesia flower odor
香りの強さ:強いにおい
臭気の客観指標
臭気強度(6段階臭気強度表示法)
4 / 5
強いにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)
嗅覚閾値(検知閾値)
0.0022 ppm
代表成分: Dimethyl disulfide (DMDS)
出典: Nagata Y. (2003), JAOE database entry #9. Dimethyl disulfide: 2.2 x 10^-3 ppm.
※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。
香りの説明
世界最大の花ラフレシアが放つ腐肉臭。送粉者であるクロバエを誘引するために、ジメチルジスルフィドなどの硫黄化合物を満開時にのみ産生する精巧な化学戦略。
主な化学物質
ジメチルジスルフィド (DMDS)ベンゼノイド類有機ケイ素化合物モノテルペノイド
効果・影響
- 強い嫌悪反応
- 人体への直接的害はない
- クロバエ(腐肉バエ)を効果的に誘引
対策
- 近づかなければ問題なし
- 植物園では換気により臭気を管理
エビデンス
2024ScienceDirect (Villavicencio et al.)
Rafflesia consueloaeの臭気成分を分析し13種の揮発性化合物を同定。腐敗臭の主因であるジメチルジスルフィド(DMDS)は満開時にのみ検出され、植物が花粉媒介者のアクセスと臭い産生を精密にタイミング制御していることを示唆。
2008Current Biology (Davis et al.)
Rafflesia keithiiの揮発性有機化合物をSPME-GC-MSで分析。ジメチルジスルフィドが主要成分で、開花時のみ大量に放出される時間的制御を確認。
トリビア
- ラフレシアは寄生植物で根も茎も葉もなく、宿主のブドウ科植物の体内に菌糸のように入り込んで生活する。花だけが外に出る。
- ラフレシアの花は直径1メートルに達する世界最大の花で、開花は数日間のみ。DMDSの産生を満開のタイミングに合わせる精巧な制御を行う。
