臭い匂い化学物質・自然現象注意
スカンクの臭い
Skunk spray
香りの強さ:強烈なにおい
臭気の客観指標
臭気強度(6段階臭気強度表示法)
5 / 5
強烈なにおい
根拠: 環境省 6段階臭気強度表示法(悪臭防止法)
基準: 悪臭防止法 6段階臭気強度表示法(環境省)
嗅覚閾値(検知閾値)
0.000001 ppm
代表成分: (E)-2-Butene-1-thiol
出典: Wood (1990), The Striped Skunk, Mephitis mephitis; Wood et al. (2002, J Chem Ecol). Estimated from structurally analogous n-butyl mercaptan (0.0028 ppb, JAOE #16) and isoamyl mercaptan (0.00077 ppb, JAOE #21). Allyl-type thiols are more potent than saturated thiols.
※ 臭気強度は環境省「6段階臭気強度表示法」に準拠した感覚的評価値です。嗅覚閾値はヒトが検知できる最低濃度で、値が小さいほど少量で匂いを感じます。
香りの説明
スカンクが外敵に噴射する防御分泌液の臭い。チオール類とチオアセテート類の7種の揮発性成分で構成され、即効性の強烈な悪臭と水と反応して長期間持続する二段階防御システム。
主な化学物質
(E)-2-ブテン-1-チオール(主要臭気成分)3-メチル-1-ブタンチオール(主要臭気成分)trans-2-ブテニルチオアセテートメチルキノリン
効果・影響
- 即座の強烈な嘔吐反射
- 目に入ると一時的な失明
- 犬などのペットが浴びるとハインツ小体性溶血性貧血を引き起こすことがある
- 臭いは数日〜数週間持続
対策
- 過酸化水素+重曹+食器用洗剤の混合液で洗浄
- トマトジュースは効果が限定的(臭いをマスクするだけ)
- 絶対に水で洗わない(チオアセテートがチオールに変換され臭いが悪化)
- 衣類は廃棄した方がよい場合もある
エビデンス
1999The Chemical Educator (Wood et al.)
スカンク防御分泌液の7つの主要揮発性成分を特定。(E)-2-ブテン-1-チオールと3-メチル-1-ブタンチオールが分泌液の51〜70%を占め、忌避臭の主因。チオアセテートは水と反応してより臭いチオールに変換される。
2002Journal of Chemical Ecology (Wood et al.)
スカンク分泌液の7種の主要成分をGC-MSで同定。チオアセテート類が水との反応でチオール類に変換される「時限式」防御メカニズムを解明。
トリビア
- スカンクの臭いが水で洗うと悪化するのは、チオアセテート類が水と反応してより臭いチオール類に変換されるため。これが「風呂に入った後もまだ臭い」理由。
- スカンクは最大5メートルの距離に正確にスプレーでき、肛門腺には5〜6回分の分泌液を蓄えている。再充填には約10日かかる。
